凹庵(ぼこあん)は、自然光の取り入れ方により閉鎖感と開放感を共存させることで、親密でありながら開かれた茶の湯空間を目指した茶室である。
今回は「北野大茶湯」にちなんだ催しとして、従来の閉じた茶室とは異なり、野点の精神を取り入れた開かれた空間を設けた。壁面は腰より下を開放し、隣接する梅園の自然をさりげなく取り込むと同時に、外からは茶室内の様子が足元越しに見える構成としている。
この茶室の大きな特徴は、中央に凹んだ屋根と半畳の開口部である。開口から広がる自然光が、点前の所作や客人の表情をやわらかく照らし、空間に心地よい一体感を生み出している。また、屋根の凹みによって空間内に自然な分節が生まれ、奥行きと変化をもたらしている。
茶会は、円形のテーブルカウンターを立って囲む形式とした。これにより、四畳半の茶室のような囲むことによる親密なコミュニケーションを保ちつつ、畳に座る形式とは異なる、より自由で開かれた、誰もが参加しやすい茶の湯の場をつくり出している。
天井とテーブル天板にはアルミ張りを施しており、豊臣秀吉の黄金の茶室を彷彿とさせながら、上部からの光を反射し、空間全体を明るく照らす役割を担っている。壁面には、北野天満宮の銅板屋根に見られる青錆の色を取り入れ、空間に歴史的な深みを加えている。
Boko-an is a tea room that seeks to create an intimate yet open space for the tea ceremony, allowing a sense of
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